新規営業のDMには、必ず送付状を付けましょう。送付状は中身を一目で伝えるだけでなく、受け取り手のベネフィットをわかりやすく伝えるためのツールでもあります。送付状で関心を持ってもらえればすぐ捨てられることもなく、申し込みや問い合わせにもつながりやすくなります。
そこで本記事では、新規営業DMに添付する送付状の例文やテンプレートを紹介します。また、開封率を上げるためのポイントも紹介。DM営業を効率化したい人は、ぜひご覧ください。
新規営業DMには送付状が必要
新規営業のDMには、送付状を付けましょう。送付状には、以下のような役割があります。
- すぐに捨てられるのを防ぐ
- 関心を持ってもらう
- 親しみを持ってもらう
送付状は、DMを開封して一番に目に入る書面です。そのため、顧客に対する挨拶状のような役割も担っています。仮に中身が数ページしかないDMでも、顧客の心をつかむために送付状を同封するのは有効です。
新規営業のコツは、「新規開拓営業はなぜ必要か?具体的な10の手法と成功のコツ」で詳しく解説しています。
すぐに捨てられるのを防ぐ
新規営業のDMに送付状を付けることで、DMの中身が一目で理解できます。何のDMなのかを端的に伝えることで、忙しい相手の手を煩わずに済むでしょう。これにより、「何のDMなのか分からず捨てる」といった選択肢を取られる可能性が減ります。
関心を持ってもらう
送付状には、アイキャッチ効果が期待できます。とくに相手にとってのベネフィットや課題に刺さるフレーズを記載すると、特定の相手へ向けて出されたDMであることが伝わります。
このように、よくある新規営業DMとの差別化を図ることで、興味関心を持って読み進めてもらう効果もあります。
親しみを持ってもらう
送付状は、新規営業における挨拶状としての役割も果たします。丁寧な挨拶や、季節感や気遣いを感じられる一文を入れることで、自社に親しみを持ってもらえるでしょう。
【例文】新規営業の送付状テンプレート
ではここから、新規営業DMに活用できる送付状の例文テンプレートを紹介します。以下のとおりBtoBとBtoCに分けて2種類紹介するので、自社の顧客に合わせてご活用ください。
- 【BtoB】新規営業の送付状テンプレート
- 【BtoC】新規営業の送付状テンプレート
商品の案内ではなく、顧客への挨拶や接点構築を主な目的とする場合、送付状ではなく「手紙」を送るのも1つの手段です。手紙営業については、「新規営業の手紙例文6選!状況別の挨拶文から商談の打診まで書き方を解説」をご覧ください。
【BtoB】新規営業の送付状テンプレート
BtoBの新規営業DMに添付する送付状は、以下のとおりです。
令和〇年〇月〇日
株式会社▢▢
代表取締役 〇〇様
〒XXX-XXXX
東京都〇〇区〇〇〇X-XX-XXX
〇〇〇〇〇〇〇〇株式会社
TEL:XXX-XXX-XXXX
代表取締役 〇〇〇〇
△△業界内シェア〇%突破
業務改善ツール「〇〇」に関する資料送付のご案内
拝啓
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。弊社は「〇〇」という商品を取り扱っております、株式会社△△と申します。
さて、突然のご連絡で失礼いたします。先日、〇〇で貴社のことを知り、××にてお役に立てるかと思いご連絡差し上げました。
「業務効率が上がらない…。」
「人材にかかるコストを抑えたい。」(顧客に想定される課題)
このようなお悩みを抱える企業様に対して、弊社はこれまで〇件以上のご支援実績がございます。
…※以下商品のベネフィットやPR
つきましては下記のとおり、弊社商品「〇〇」の資料を同封させていただきましたので、ぜひともご覧くださいますようお願い申し上げます。
万が一、ご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。
略儀ながら書面をもちましてお願い申し上げます。
敬具
記
・〇〇…1通
・〇〇…1通
・〇〇…1通
基本的なビジネス向けの送付状のテンプレートを使用。また内容は、自社商品の魅力が伝わるよう、アレンジを加えています。「記」以下には、新規営業DMに同封した書類の内訳を記載しましょう。
【BtoC】の送付状テンプレート
BtoCの新規営業DMに添付する送付状は、以下のとおりです。
〇〇様
▢▢にお困りではありませんか?
そのお悩み、「〇〇(商品名)」で解決できます!
突然のご連絡で失礼いたします。弊社は△△(顧客の属性)を対象とした商品「〇〇(商品名)」をご提供している〇〇株式会社と申します。
「最近寝つきが悪い…。」
「翌日まで疲れが取れない…。」(顧客に想定される課題)
30代を過ぎると、こうしたお悩みを持たれる方は急増します。
その理由は、~~~だからです。これに対し、「〇〇(商品名)」を活用すれば…
…※以下商品のベネフィットやPR
つきましては弊社商品「〇〇」の資料を同封させていただきましたので、ぜひご覧くださいませ!
「〇〇」が〇〇様のお役に立つことを、社員一同願っております。
ご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
お客様サポート担当:〇〇
BtoCの場合は顧客の課題を想定し、寄り添う文面にするのがポイント。「そうそう、そうなんだよ。」という顧客の共感を誘えば、そこから資料も読み進めてもらいやすくなります。
また、BtoBほど文章や体裁を固くする必要はありません。むしろ親しみを持ってもらうために、適度な口語や「!」などを取り入れるのは効果的です。
新規営業DM用の送付状における基本の書式
新規営業DMに送付状を付ける際、書式のポイントは以下のとおりです。
- 文字の大きさは12ポイント以上
- 文字の色は使い過ぎない
- フォントは顧客に合わせて
送付状は、見やすさが重要です。そのためにも、見やすい文字のポイント数や装飾を意識しましょう。また親しみを持ってもらうためにも、顧客に合わせたフォントの選択が大切です。
①文字の大きさは12ポイント以上
送付状を作成する際、文字のポイント数は12ポイント以上を意識しましょう。もし文字数が多く1ページにまとまらない場合は、11ポイントでも良いでしょう。少し大きめの文字にすることで、一目見ただけでも情報がスムーズに入ってきます。
試しに、「8ポイント」と「12ポイント」の送付状を比較してみましょう。12ポイントの方が、近付いて見なくても内容を把握しやすいはずです。
②文字の色は使い過ぎない
送付状はモノクロ印刷で問題ありませんが、とくにBtoCの場合、強調したい箇所に色を付けてカラー印刷するのも一つの手段です。このとき、装飾しすぎないのがポイントです。
送付状への着色は多くとも1色、2箇所程度までにしましょう。以下の画像は極端な例ですが、装飾を使いすぎると非常に見づらい送付状となることが分かります。
またどこを強調したいのか分かりづらくなってしまい、逆効果です。読みにくいと感じると、そこでDM自体を捨てられてしまうことにもなりかねません。
③フォントは顧客に合わせて
文字のフォントは、顧客に合わせて選択しましょう。たとえば、BtoBの改まった形式では明朝体を使うのが一般的です。一方、BtoCの少しくだけた送付状を作成したいときは「ゴシック体」などのやや丸い書体を採用すると親しみやすい雰囲気になります。
また上記の「dela gothic one」のように太いフォントは、送付状のタイトルなど強調したい部分にのみ使うのもおすすめです。
新規営業DM用送付状における挨拶文のポイント
新規営業DMの送付状は、挨拶文でいかに好印象を抱いてもらうかが非常に重要です。悪い印象を与えないためにも、以下のポイントを意識しましょう。
- 題名でベネフィットを訴求
- 挨拶文は省略しない
- お得感・ここだけ感を演出
- 気遣いを感じられるような内容にする
- しつこいと感じさせない
なおDMではなく新規営業メールの書き方については、「商談アポイントメールの書き方のコツ【件名や本文の例文あり】」をご覧ください。
①題名でベネフィットを訴求
題名は最も目を引くポイントです。まずはここに、商品やサービスの一番の訴求ポイントを記載しましょう。一般的な送付状のタイトルは「資料送付のご案内」といったものですが、新規営業DMの場合は興味を持ってもらうためにもアイキャッチが重要です。
またこの際、いかに顧客に刺さるセリフを記載できるかがポイントとなります。顧客の属性や想定される課題を踏まえたうえで、共感を呼びそうなタイトルを考えましょう。
②挨拶文は省略しない
新規営業DMにおける送付状は、単に同封書類を伝えるためだけのものではありません。顧客に対する挨拶状の役割も持っているため、挨拶文は省略せずに記載しましょう。
顧客は知らない企業からDMが届いたとき、多くの場合は「なんだろう」と不審に思います。そこで冒頭には「突然のご連絡で失礼いたします。」と一文添えましょう。そしてなぜDMを送ったのか、そして自分は誰なのか名乗ることで、不信感を払拭できます。時候の挨拶を含めるのもおすすめです。
③お得感・ここだけ感を演出
顧客に「もっと読みたい」と思わせるためには、お得感やここだけの情報といった雰囲気を演出するのがポイントです。たとえば以下のとおり。
- 期間限定の割引やセールの情報を含める
- 自社だけが持っている有益な情報を記載する
- 相手だけにDMを送っているような内容にする など
「お得な情報をわざわざ教えてくれた」と感じさせることで、顧客の関心は一層高まります。特にキャンペーンや割引などがなくても、顧客に対してパーソナライズされた内容であれば、特別感のある新規営業DMになるでしょう。
④気遣いを感じられるような内容にする
気遣いを感じられる一文を挿入することで、より一層顧客の印象も良くなる可能性が高いでしょう。たとえば、以下のような文章が例に挙げられます。
- 突然のご連絡で失礼いたします。
- 〇〇様のお役に立てることを、社員一同願っております。
- 暑くなってまいりましたので、ご自愛くださいませ。
- ここまでお読みいただき、ありがとうございました。 など
BtoBの場合はとくに、端的な表現を目指そうと無駄のない送付状を作りがちです。しかし、上記のような人の温度を感じさせる一文をそっと添えることで、一気に親しみを持ってもらいやすくなります。
⑤しつこいと感じさせない
送付状はあくまで、同封した資料に誘導するためのものです。そのため送付状内でしつこく営業したり、過度に商品をPRするのは避けましょう。あまりに送付状が長すぎると、そこで読むのを断念されてしまい、本命の資料まで目を通してもらえなくなってしまいます。
できるだけ端的に、かつ親しみを持ってもらえるように、バランスの取れた文章の配分を目指しましょう。
新規営業DMの開封率を上げるコツ
新規営業DMの開封率を上げるには、どうすれば良いのでしょうか。もちろん送付状の内容を見直し、質を高めるのは一つの手段です。しかし送付状を見直しても開封率がなかなか伸びない場合、以下の方法を試しましょう。
- 送付の前後で電話を入れる
- 2回以上送付する
- 営業代行会社を利用する
せっかくの新規営業DMが無駄にならないよう、こうしたフォローが重要です。DMとメールを併用する場合は「新規開拓の営業メール作成手順と送り方のコツ【例文・テンプレあり】」をご覧ください。
送付の前後で電話を入れる
送付の前後で電話を入れると、より一層DMの開封率が上がります。まったく知らない企業から手紙が届くのと、一度電話で話した企業から手紙が届くのではまったく印象が異なります。
電話口で事前に挨拶を済ませておけば、数ある郵便の中でも「この前電話のあった企業だ」と目を留めてもらえるでしょう。
また、DMが届いた頃を見計らって電話するのも有効です。新規営業のDMは、受け取り手が忙しいと開封が後回しになってしまうこともしばしば。そこでフォローの電話を入れることで、DMの存在を思い出してもらうきっかけにつながります。
2回以上送付する
DMは2回以上送付するのがおすすめです。一度だけでは、受け取りのタイミングや忙しさ次第で読まずに捨てられてしまうことも多くあります。
そこで再度フォローのDMを送ることで、初回のDMを思い出してもらったり、企業名や商品名を覚えてもらうことに繋がります。
営業代行会社を利用する
DMによる新規営業はメールやWeb集客に比べ、1件あたりのコストが比較的高い手法です。そのため、コストを効率よく回収するには営業の質を向上する必要があります。そこでおすすめなのが、営業代行会社の利用です。
営業代行会社とは、営業のプロがさまざまな営業活動を代行してくれるサービスです。テレアポをはじめ、DM営業やメール営業などを自社に代わって実施してくれます。
営業代行会社に依頼すると、自社の営業の課題や改善すべきポイント、どうすればより成果が出るのかを把握できます。詳しくは、「営業外注とは?費用相場やメリット・デメリットを徹底解説」の記事をご覧ください。
新規営業代行や業務改善ならリーグルへ
新規営業の代行や、業務改善を目指している場合は、ぜひリーグルへご相談ください。リーグルはBtoBの新規営業に特化した営業代行会社です。なかでもITやSaas業界の営業代行を得意としており、これまで700社以上の導入実績があります。
豊富なプラン展開で、お客様に合った施策のご提案が可能です。また報酬形態も、月額固定から成果報酬型など複数ご用意しています。ぜひお気軽にご相談ください。
新規のインサイドセールスを得意とするリーグル
リーグルは、新規営業を得意としています。新規営業では、新たなマーケットの開拓に難航する企業が多数。とくにまったくの新規事業の場合、適切なターゲットの選定や顧客リストの作成も難しい場合があります。
このような場合も、5万件以上の担当者情報を保有するリーグルなら安心です。自社独自のデータベースからお客様の商材に合った顧客リストを抽出し、最適なマーケットを開拓していきます。
またリーグルは、インサイドセールスに特化しています。そのためDM営業だけでなく、テレアポやメール営業といった手法の代行も可能です。社内で完結できる営業手法で、活動の効率化を目指します。
PDCAサイクルを回し業務を改善
リーグルは、依頼された業務をこなすだけの営業代行会社ではありません。高いスキルを持った営業のプロ達が、ご契約期間中も常にPDCAサイクルを回し、業務改善に努めます。そのため、実際に稼働しながらよりコストパフォーマンスの高い業務へと最適化可能です。
たとえば顧客との接点構築の方法を見直したり、DMのスクリプトを修正したり、営業成果のデータに基づく客観的な分析で、有効な営業手法を開拓していきます。
高度な商材の取い扱い実績も豊富
リーグルはIT・Saas業界に特化した営業代行会社です。そのため、スタッフのITリテラシーが高いのが特長。専門的な知識を必要とする商材の取り扱いもお任せください。
1,000万円以上の高額商材を成約に導いた成果も多数あります。詳しい事例については、ぜひお問い合わせのうえご確認ください。
\700社以上の実績を誇る!/
まとめ-効率的な新規開拓はリーグルにお任せ
新規営業DMにおいて、送付状は必須です。送付状の書き方一つで、受け取り手の印象も開封率も大きく左右されます。ぜひ本記事で紹介した内容をもとに、好印象な送付状の作成を意識してみてください。
また「DM営業でなかなか成果が出ない」「営業手法を見直したい」といった場合は、ぜひリーグルにご相談ください。リーグルはインサイドセールスに特化した営業代行会社です。
お客様の課題を特定し、実務をこなしながら営業活動全体の改善に努めます。ぜひお気軽にご相談ください。