【AIアシスタントを開発し業務効率化】トークスクリプト自動生成AIの開発者にインタビュー

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生成AIが叶える安定したスクリプトの質とリスク軽減

玉城:今回はトークスクリプト自動生成AIを開発した、オープン株式会社の髙橋さんと三橋さんにお話を伺います。どうぞよろしくお願いいたします!

髙橋さん・三橋さん:こちらこそよろしくお願いいたします!

玉城:早速ですが、オープン株式会社が提供しているサービスについて、詳しくお聞かせいただけますか?

髙橋さん:私たちオープン株式会社は、お客様が抱える様々な課題に対して、最新のテクノロジーを駆使して解決策を提供することを使命としています。特に、AI技術を活用した業務効率化や自動化ソリューションに力を入れています。

今回、リーグルさまからご相談いただいた内容は、「業務の効率化、特にトークスクリプトの自動生成」でした。従来の人が作るスクリプト作成のプロセスを簡単に説明すると、インプット(情報収集)→解釈(分析・企画)→アウトプット(スクリプト作成)という流れになります。

ここで課題となっていたのが「解釈」の部分です。人間が行う場合、個人のスキルや経験によって、どうしてもアウトプットの質にばらつきが出てしまいます。そこで私たちは、この解釈プロセスをAIに任せることで、一定以上の品質を保ちつつ、効率的にスクリプトを生成できるシステムを開発しました。

玉城:なるほど!人の能力差を AIの力で均一化するというわけですね。これは画期的ですね。具体的にどのような効果が得られたのでしょうか?

髙橋さん:主に3つの大きな効果が得られました。

1つ目は、アウトプットの標準化です。例えば、業界未経験の方や学生インターン、派遣スタッフの方でも、このAIを活用することで、ベテラン社員に匹敵する質の高いスクリプトを作成できるようになりました。


2つ目は、リーグルさまの業態や業務に特化した高精度な回答の生成です。AIがリーグルさまの過去のデータや知見を学習しているため、的確なスクリプトを生成できます。


3つ目は、人為的ミスの軽減です。AIが一貫性を持って作業を行うため、疲労や気分による変動が少なく、誤った情報が含まれるリスクが大幅に減少しました。

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開発行程:試行錯誤で生まれるクオリティ

玉城:開発プロセスについて、もう少し詳しくお聞かせいただけますか?

三橋さん:生成AIの開発プロセスでまず重要なのは、現状と理想の明確な定義です。開発の初期段階で、クライアントさまの現在の業務フローを詳細に理解することから始めます。そして、そのフローをどのように改善したいのか、理想の状態をヒアリングします。この「現状」と「理想」の差異を埋めるのが、私たちの開発の本質なんです。

髙橋さん:そうですね、三橋の説明に補足させていただきますと、今回のケースでは以下のようなステップを踏みました。

データ収集:リーグルさまから提供された過去のトレーニング資料や議事録、実際に作成されたスクリプト、訴求メッセージなどを収集。

データ分析:収集したデータを分析し、効果的なスクリプトの特徴、訴求メッセージを抽出。

AI学習:抽出したものをAIに学習させ、リーグルさまのスタイルを模倣。

試行錯誤:生成されたスクリプトの精度や訴求メッセージの適切さを何度も確認し、必要に応じてAIの調整。

言い回しの最適化:リーグルさまの社員が使うような言葉遣いや表現を学習させ、より自然な文章を生成できるように調整。

このプロセスを何度も繰り返すことで、最終的にリーグルさまの社員が作成するものと遜色ないクオリティのスクリプトを生成できる生成AIが完成しました。

玉城:なるほど!つまり、トークスクリプト作成のプロフェッショナルを、AI という技術で【人を一人】作り上げたようなものですね。

進化と未来:トークスクリプト自動生成AIの可能性と展望

玉城:今後の運用や活用についての構想をお聞かせください。AIは使えば使うほど賢くなっていくイメージがありますが、どのように進化していくのでしょうか?

髙橋さん:今後の運用については主に2つの方向性で進化を目指しています。

1つ目は、プロンプト・チューニングの継続的な改善です。AIに対して、より効果的な指示(プロンプト)を与えることで、素早く的確な回答を得ることができます。私たちは、より細かい指示や表現方法の最適化に取り組み、生産性と精度の更なる向上を目指します。


2つ目は、AIの継続的な教育です。生成AI用のデータを体系的に整備し、常に最新の情報でAIを更新していきます。これにより、各業界や分野の専門性を高めたり、個々の業務に特化した回答が得られるようになります。
さらに、ユーザーからのフィードバックを積極的に取り入れ、AIの出力を継続的に改善していく予定です。

玉城:素晴らしいビジョンですね!最後に、この生成AIの未来についてひと言いただけますか?

三橋さん:私たちの目標は、単なる業務効率化だけではありません。生成AIを通じて、リーグルさま各社員の強みを活かしつつ、より創造的で戦略的な業務に集中できる環境を作り出すことです。将来的には、社員一人一人に寄り添う、いわば「AIアシスタント」として進化させていきたいと考えています。

玉城:リーグル社員、一人一人の分身となるAIが誕生する日も近いかもしれませんね!今後の展開がとても楽しみです。本日は貴重なお話をありがとうございました。

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